1980年代後期によく通った頃はこの八東川流域では一番お気に入りの渓だった。
八東川本流から反れて渓沿いを走ると川が二手に分かれるところに流れを跨ぐ最初の橋がある。この橋までは本流近くでウグイが混じるが、20~23センチの幅広で美しいヤマメが結構釣れた。
橋を渡ったあたりからヤマメは幾分サイズダウンしたが、これまた代わって20~23センチのイワナが混じり始め、流れが極細くなる最上流までしっかり魚影があった。
すべてドライにバッサリ出たが4月は水温が低く何をやっても無駄だった。この渓で水温8℃が渓でドライができるか否かの臨界水温であることを教わったと思っている。
そして20年経って久しぶりに訪れ、どうにか魚の顔は拝めたものの、魚影を把握するまでには至らなかったが、渓相は昔のままでサイズを望まなければそれなりに魚との出逢いが期待できると思われた。おそらく今後も八東川流域に出向けば間違いなく竿を出すだろう。
この渓に行くと1980年代にスリップした様に軽快に渓を遡行する気分になってドライロッドを持ち出すが、入渓直後に足が錯覚であることを教えてくれ、ガッカリしている自分が居る。
翌年、再び訪れて最上流も釣って見たところ・・もしかすると一番堅い渓かもしれない。
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